天と地と

■放送期間:1969 (昭和44)年1〜12月
■原作:海音寺潮五郎
■脚本:中井多津夫 杉山義法
■出演者:石坂浩二 高橋幸治 中村光輝 新珠三千代
■見所:大河ドラマ初のカラー放送。石坂浩二演じる上杉謙信が主役ではあるが、武田信玄も含めた2人の名将の人間模様が見所。

このドラマが機縁となり、主演の石坂浩二と原作者の海音寺潮五郎との間で親交が深まり、石坂浩二が浅丘ルリ子と1971年に結婚する際には、海音寺夫妻が媒酌人をつとめるまでになっている。

この作品を作った当時、春日山は今ほど整備されておらず、山そのものであった。
ドラマ制作のために整備を行ったものの、残っていた貴重な屋敷跡などを車道などを作るために取り壊してしまった。
甘粕屋敷跡付近の車道がそうであり、貴重な文化史跡が失われてしまった。

番組序盤は謙信の少年期を演じた中村光輝 (現・中村歌昇)とその教育係金津新兵衛役の高松英郎が人気を集めた。

上記の中村は第1話から第8話まで出演していた。
前年の『竜馬がゆく』が視聴率で伸び悩んだため製作スタッフは「これが最後の作品かもしれない」と考えていた。
中村の演技に対する評価もあって視聴率は伸びたが、当の中村が製作スタッフの考えを知ったのはだいぶ経ってからだったという。
また、石坂は中村の演技を見て自分がうまく引き継げるか不安に感じたともいう (2007年放送の特集番組より)。

石坂謙信の印象は強烈で、特に謙信の地元・新潟県では平成の時代になっても「謙信役者といえば石坂浩二」と思われており、放送後30年以上を経て『開運!なんでも鑑定団』で石坂が新潟を訪れた際も、盛んに握手を求められたという。

斎藤道三役の中村翫右衛門と北条氏康役の中村梅之助と武田勝頼役の中村まなぶ(現・中村梅雀)は親子3代で本作が大河初出演である(翫右衛門は本作が唯一の出演作品)。

『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』が企画制作されたのは、この番組を倒すためだったというエピソードはあまりにも有名で、しかも日本テレビの目論見は的中してしまう。
(Wikipediaより)

 
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